探偵徒然記 #12―自作自演。独り言探偵―

こんにちは。心晴です。

お時間ある方は覗いてみてくださいね。今回は第12話です。

あれは10年以上前のことです。
女性の方から浮気調査が入りました。内容は夫の不倫。
調査を進めると案の定、黒でした。浮気夫は車で女性を迎えに行きホテルに行きました。
ホテルから出てくるところを撮影し、尾行開始です。
ある場所で女性を降ろし浮気夫は走り去っていきます。

女性の尾行に切り替えます。女性は徒歩で細い路地に入っていきました。
坂の街長崎が牙を剥いてきます。
幅1メートルくらいの細く長い階段を登りだしました。
いつ終わるとも知れない階段&夜です。さらにまっすぐ伸びた階段です。振り返れば後ろから来ている人が丸見えです。街灯も中途半端にポツポツあり人影を映し出します。加えて尾行相手は女性。夜に男が後ろから歩いてくると、何もなくても警戒するでしょう。

でも仕方ないので普通に付いていきました。

しかし、登れど登れど帰宅しません。

苦し紛れにとった作戦が自作自演の独り言電話(笑)

あ、もしもし?今お前ん家行ってるんだけど道合ってるか不安になってきたわ。うん。うん。そうそう、コンビニの横の脇道の階段登ってる。うん。でも相当登ったんだけど。え?選挙のポスター?あーーー、あるある!てかお前ん家どんなとこにあるの(笑)

みたいなことをデカい声で一人でしゃべってました
咄嗟のことだったんで、こんなくだらない作戦しか思いつきませんでした(笑)
思い返すと結構恥ずかしいです(笑)

とりあえず相手女性の家も特定できたので一件落着。
調査も無事終了しました。

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