探偵徒然記 #10 -お前、無茶だよ-

こんにちは。心晴です。

お時間ある方は覗いてみてくださいね。今回は第10話です。

今日は、心晴が探偵になって間もない頃のお話をしようと思います。
もう15年以上前の話になりますけど・・・

タイトルにあるとおり、心晴は先輩によく

お前、無茶だよ

と言われていました。
その理由は、証拠を撮る際に多少強引だったり、危険な場所に乗り込んで撮影したりしていたからでした。

まずは、ラブホテル。
通常であれば、対象者がホテルに入ると、撮影しやすい場所を探し、出てくるまでひたすら張り込んで撮影というのが定石です。
理由は、ホテルに入っていく際は、どうしても後ろ姿の撮影になってしまいます。
しかし、その日は出てくるのを待っている時間がありませんでした。依頼者の方の契約の時間が迫っていたのです。
対象者が泊まるのか数時間で出てくるのかわからない。でも、会社的には契約の時間が迫っている。当時の雇われ探偵だった心晴ではどうしようもない壁でした。
そんなときの心境は、無給でも証拠を撮りたいという気持ちが強いのですが、会社的に勝手なことをするわけにはいきません。
延長で調査を追加する依頼者の方がいる中、その時だけサービスで証拠撮りましたとなると、不公平が生じるからとの理由で、勝手な行動は禁止されていました。

もう時間内でできることをやるしかありません。
一緒にいた先輩調査員は、ホテルに入っていく対象者を撮影していたので、良しとしていたのですが、心晴は納得いきません。
先輩に無断でホテル内に入っていき、ロビーにあるパネルを見ながら部屋を選んでいる対象者を確認後、フラッシュを焚いて撮影後ダッシュで逃げました。
おい!!

という相手男性の声がしましたが、お構いなしで退散です。

そのあと先輩に叱られましたが、心晴の撮影した写真が決定的だということで、依頼者の方に喜んでもらえました。
さすがに今ではこの方法は使っていませんが(笑)

もう一つは、危険な場所にも結構乗り込んで撮影しようとしてしまいます。

対象者が、相手女性のアパートに出入りする写真が欲しいのですが、なかなかいい場所がありません。
そんな時に、あそこなら綺麗に撮れるんじゃないかという場所がありました。
それが、向かい側に立っている県営住宅の屋上です。屋上に上がるには危険が伴います。
先輩に相談しますが、安定の

お前、無茶だよ。

との回答が返ってきます。


待て先輩、俺にやらせてくれ。お遊びはいい加減にしろってところを見せてやりたい。

ドラゴンボールZのヤムチャの名言を借りて先輩に提案します。

お前、それヤムチャだよ
無茶するヤムチャだよ

との回答が返ってきます。

しかし、先輩の心配をよそに心晴は屋上へ向かい相手女性宅の出入りを撮影しました。

結果はバッチリです。

一見、無茶そうに見えても、案外うまくいくものなんですよね。
当時の雇われだった心晴は、証拠が撮れても撮れなくても給料は変わりません。
でも、そんなの関係なかったんです。先輩が撮れない。無理だと思ってる。
それを何とかするのが楽しくて、嬉しくて仕方なかったんです。
もちろん、会社でも社長に「良く撮れてるね」と言われるといい気分でしたし。

今では、そんな際どいことやらずに、昔よりはスマートに証拠を撮れるようになったかな?
と、自分では思います。
たまーに危ない場所に行くことはありますけどね(笑)

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