探偵徒然記 #11 ―先輩直伝!禁断の忍法段ボールの術。ニンニン―
こんにちは。心晴です。
お時間ある方は覗いてみてくださいね。今回は第11話です。
心晴が探偵デビューして間もない頃、探偵社に代々伝わる秘伝の技がありました。
それは「忍法段ボールの術」
この技は、ある特定のホテルでの証拠撮影の際にしか使うことはありませんでしたが、成功率は100%という技でした。
そのホテル前の道は狭いため、車を停めて張り込むことはできません。
しかし、ホテルの出入り口が見える公園が真正面にあります。
先輩は、おもむろにでかい段ボールを持って来て、その中に入ります。
探偵経験の浅い心晴は、最初冗談かと思いました。
しかし、先輩は本気だったのです。
本当に信じられませんでした。
子供だましもいいところだと思いました。
中二越えて小学生かと思いました。
気でもちがったかと思いました。
とにかく、正気の沙汰じゃないと思いました。
なにより、一般の人に見つかったら不審に思われるだろうし、なんか言われるんじゃないかとハラハラして見ていました。
でも、仮に通行人の人に見られたとしても、話しかけてくるわけないんですよね。
だって、夜に段ボール入ってるヤバいやつに声掛けたくないでしょw
それに気づいたとき、なんて大胆かつ確実な技なんだと思いました(笑)
そんな、段ボール入らなくても、見つかりにくい場所にカメラ設置しすればいいじゃないと思われる方も多いと思いますが、対象者が出てきたとき、カメラで追ったり、ズームを使ったりしていい証拠を撮りたいがための作戦なんです。
一見、正気の沙汰とは思えない、プロがやるようなことじゃないバカげた行為に見えますが、そんな思惑があったんです。
やり方にこだわって、ダサいからやらないとかじゃなく、ダサくても、泥くさいやり方でも依頼者の方のために何としてでもいい証拠を撮りたいという探偵魂が生んだ技、それが「忍法段ボールの術」だったのです。
心晴調査室では相談・見積無料です!しつこい勧誘もいたしません。お気軽にご連絡くださいね!