探偵徒然記　#3　－花瓶誘拐事件－

こんにちは。心晴です。
これから「探偵徒然記」と題して、調査中のお話や苦労話をしていきたいと思います。
お時間ある方は覗いてみてくださいね。今回は第3話です。

「花瓶誘拐事件」をお送りします。

女性からの依頼でした。
内容は夫の不倫です。
夫が４日間の出張に行くと言っているが、職場の人に聞くと日程が合わないとのことでした。

今回のケースも相手女性の目星はついていました。
依頼者は、夫の予約した旅館などを把握しており、情報を提供してくださいました。
恐らく、本当の出張は１、２日で終わり、女性と合流してから旅館に行くだろうとのことでしたので、依頼者と打ち合わせた結果、心晴は旅館に先に入りチェックインから撮影することにしました。

そしてロビーで待っていると夫が現れました。しかし、一人です。肩透かしを喰らった感覚でした。
そして、夫はしばらくしてから食事に向かいます。
ここでも一人です。ビジネスホテルならわかりますが、旅館ですよ？
周りは夫婦や家族連れの中、夫は一人で食事をしています。
食事を終えると部屋に戻り大浴場へ行きます。

心晴の部屋と調査対象である夫の部屋はフロアが違ううえに、廊下には防犯カメラもあるため、長時間の張り込みができません。
お風呂に行っている間に、小型カメラを夫の部屋の出入り口が見えるところに設置したいと思っていたところ、廊下に花瓶があり、花が飾ってあるのに気づきました。

これしかないと思いカメラを仕掛けようとしますが、花瓶には当然水がたっぷり入っています。
防水仕様などではないので水は大敵です。
申し訳ないと思いながら、花瓶を誘拐し、トイレへ連れていきます。
水を５分の4くらい捨ててカメラを花瓶に仕掛けます。(旅館の人本当にごめんなさい。後日、お水は補充しておきました。)
そしてカメラを設置し録画スタートです。心晴も部屋に戻りますが、気が気じゃありません。ほとんど眠ることができませんでしたが、翌日カメラも無事回収できました。

事務所に戻り再生してみると、夫も風呂から戻った後は部屋から出ず、女性の出入りする姿もありませんでした。そして、朝食会場に向かい、部屋に戻り着替えてチェックアウトという流れでした。
あれだけ苦労したのに、、、花瓶誘拐までして水捨てたんだぞこっちは！て気分です。
力が抜けた心晴は事務所からの帰り、街灯の鉄柱に車をぶつけるという謎のミスを。
普段は車の運転上手いのに！←本当ですよ？(笑)

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